2018.10.17 06:02「薬用」という名が付く商品について「薬用」には抗菌剤(殺菌剤・消炎剤)が入っています。抗菌剤の使用目的は大きく分けて2つに分類できます。1つ目、最も安価なトラブル防止剤(皮膚炎・かぶれ)として配合される場合と、化粧品や医薬部外品の防腐を目的に配合される場合があります。防腐剤は腐敗菌、具体的には、枯草菌(空中菌)・バクテリア(水中・土壌菌)・緑膿菌(皮膚常在菌)・黄色ブドウ球菌(皮膚常在菌)・化膿連鎖鎖球菌(皮膚常在菌)などの微生物...
2018.10.14 04:22接触性脱毛症と理学美容接触性脱毛症とは接触性皮膚炎(かぶれ)によって発生する脱毛をいいます。接触性脱毛症の解説をする前に国民的疾患ともいえるアトピー性皮膚炎・花粉症・食物アレルギーの増加について説明させていただきます。これらの疾患の共通点は許容量(化学物質や毒性成分を受け入れる生体機能)の低下です。結果、アトピー性皮膚炎は細菌感染症、自己免疫疾患によって発生します。また花粉症は鼻腔内の常在菌である緑膿菌の減少に伴う鼻粘...
2018.10.13 02:54被膜剤の問題点被膜剤には科学合成された多くの高分子化合物が使用されています。頭髪用化粧品に使用される大きな目的は損傷毛に対する被膜効果に加えて、光沢・手触り・櫛通りなどの使用感とファッション性の追求です。被膜剤にはいくつかの種類があります。具体的には、●シリコン樹脂(シリコン油・シリコン被膜形成剤・揮発性シリコン・アニオン性シリコン・シリコン系界面活性剤)●合成樹脂(ポリ塩化ビニル・ポリエチレン・フェノール樹脂...
2018.10.12 03:21ヘアートリートメントクリームでメイク落とし①オイル成分による溶解作用(オレンジ果皮油・ホホバ種子油・ユチャ種子油・コメ胚芽油・ツバキ種子油等)②乳化(水と油を混ぜる)成分による溶解作用(水添レシチン・コレステロール・水酸化カリウム・ジヒドロコレステロール・ダイズステロール等)顔料は不溶性の特徴があります。加えて汗や水で崩れにくく光沢のある製品が時代のニーズです。その為ナイロンやテトロン等の高分子粉末に加え、シリコン樹脂・ポリビニル・ポリア...